「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)
先日、作者の竜田一人さんのインタビューを読んで購入しました。
震災による津波により瓦解した原発の現場で働く作業員の物語、というか、ドキュメンタリーです。
作業員は作者自身。
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC) | ||||
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第3話以降、時系列的に作者が「いちえふ」に到達するまでのいきさつが描き表されています。
ご存知のない方のために書いておくと、「いちえふ」とは「1F」、つまり福島第一原発の略称のこと。
現場ならではの略称と言えます。
第1巻は、この作品をよく知るための序章の位置づけだと思いました。
また、先入観は禁物です。
どんな職場にも問題はあります。
それは人間関係であったり、構造的な問題であったり、または規制などの法律の問題であったりします。
その職場が、事故後の原発である、という特殊というか稀な職場である、というだけ、と思って読んだ方が楽しめます。
実際、元気なおじさんが多数登場していて、ガテン系職場をモデルにしたコミックなのです。
私のように、まだ読んでいない福島県民に、まずは手に取って欲しい作品です。読めば、いろいろと考えが変わるかもしれません。
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