「サイバークライム 悪意のファネル
久しぶりに一気に読めるエンターテインメントに出会った感じです。
なにしろ、本当に一気に読んでしまいました。面白い!
作者の一田 和樹 氏とは、はるか昔からの知人というか
友人であり、同僚であった時期もあるのですが、大学2年生のときに、変わったバイト先にやってきた、ちょっと不思議なお兄さん、という感じでした。
学生当時、パソコンのことなんかはちんぷんかんぷんでしたが、業界の方々の飲み会に連れて行っていただいたことなどを思い出します。
さて、「サイバークライム 悪意のファネル」は、ギデスという殺人シミュレーションプラットフォームで、リアルに実行する会員組織があったら、という設定で書かれています。
これに関わっている人物が、君島が命じられた横領事件とも関わっていて・・・・。
サイバーセキュリティという堅苦しい話題のハードルを下げてくれるのが、この横領事件です。
こんな人いるよね、と思うか、まさかこんなことしないだろ、と思うかは、読者によるかと思いますが。
ただ、サイバーセキュリティに興味のあるかたでしたら、ぜひご一読をオススメします。
なにより、巻末の用語集(のようなもの)が必読です。
まじめに解説されていたかと思うと、作者自身の経験談が紹介されていたりして、やはりタダモノではない作家の一面が表現されています。
10年位前に、作者と一緒に仕事をなさっていた方には、ぜひとも読んでいただきたい作品です。
サイバークライム 悪意のファネル | ||||
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